カットマンの泣き所
24号の冒頭で、こんなことを書きました。
> しかしシングルスは4連敗中の相手に、またしても
> 敗れてしまいました。
>
> 非常に繋ぐのが上手い選手で、カットマンの嫌なところへボールを
> 送るのが得意です。マッチポイントがエッジボールだったのは
> ショックでした。しかもそれが1試合で2回もあったのです。
> 向こうにツキがありましたね。
>
> 暑さと疲れで意識が朦朧としていて、ラリー展開がワンパターンに
> なっていた様な気がします。セットカウントを間違えるくらい消耗
> していました。カットマンに夏の試合は、やっぱりキツイですね。(^^;
その後、ryou819さんから以下の様なお便りを頂きました。
ryou819さんは、中学生の読者さんです。
> ryou819で~す。前に「カットマンの嫌なところへボールを
> 送るのが・・・」と書いてましたがカットマンのいやなところとは
> どんな場所ですか?それとも人によって違うものなんですか?
ryou819 さん
OBUで~す。(真似してみました。 ←笑)
> ryou819で~す。前に「カットマンの嫌なところへ
> ボールを送るのが・・・」と書いてましたがカットマ
> ンのいやなところとはどんな場所ですか?
> それとも人によって違うものなんですか?
嫌なところは、いろいろあります。
代表的なのは、
1.ミドル
2.フォア前
3.前へ落とされるドライブ
4.曲がるドライブ
です。
これは全てのカットマンに、だいたい共通しています。
カットマンも修練を積んでいて、嫌なところを克服しています。
ただやはり、嫌なものは嫌で、いくら修練を積んでいても、
克服している度合いに差があったり、克服していても
シツコク攻められると根負けしたりしますね。
人によって違うのは、その辺りかと思います。
・・・・・
メールでのやり取りは以上なのですが、もう少し詳しく解説します。
1.ミドル
ミドルへボールを打たれると、身体を開いてカットする関係で、
どちらかのサイドが大きく開いてしまうのです。
例えば、ミドルの処理をフォアカットでやると、フォアサイドが
大きく開くので、そこに隙が出来るわけです。
2.フォア前
多くのカットマンは、台上のボールはツッツキで返球する、という
クセが身体に染み付いています。
従って、ナックルサーブやアップサーブを短くフォア前に出すと、
レシーブが浮くことが多いのです。
3.前へ落とされるドライブ
強打を警戒して台から下がっているカットマンに対して、よくかかった
ループドライブを前に落とすと、大抵、次の球は浮いてきます。
前へ身体を突っ込みながら、ラケットの角度を立て気味にするのは、
中級~上級者のカットマンでも難しい技術なのです。
4.曲がるドライブ
真直ぐなドライブよりも、カーブあるいはシュートするドライブの方が、
カットマンをより大きく動かすことが出来るので有利です。
カットマンは普段と違った角度の調整をしなくては返球できません。
ただしカットマンから返球されると、回転が残っている、つまり
返球されるカットも曲がって返ってくるので注意が必要です。
1.~4.を上手に組み合わせることが出来る選手は、
カットマンに対して非常に強いです。
仮に2つの技術でも組み合わせて使えば、良い勝負が出来るハズです。
逆にカットマンの読者さんは、この辺りを意識して練習しましょう。
シャキーン!(←効果音)
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OBU’S EYE ★彡
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皆さんご存知の通り、OBUはカットマンです。
本メルマガの34号「悲しきカットマン」をご覧下さい。
http://blog.mag2.com/m/log/0000147448?page=1
「カットマンのくせに、弱点を暴露してどうするのだ。この裏切り者!」
という批判の声が聞こえてきます ・・・。(笑)
実は狙いがあって、カットマンという守備型のスタイルこそ、
自分のウィークポイントを知っておくべきなンです。
相手の狙いを読む力をつけるための第一歩だからです。 ← 重要!
では、今号のまとめです。
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1.カットマンの泣き所は、ミドル、フォア前、前へ落とすドライブ、
曲がるドライブの4つがある。
2.上手に組み合わせて使うと、カットマンに良い勝負が出来る。
3.カットマンは戦型に共通な弱点を克服しよう。
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次号もお楽しみに!
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編集後記
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
中学生の読者さんも何人かいて、お便りを頂きます。ありがとう。(^-^)
OBUが中学生の頃は、卓球の情報は「卓球レポート」くらいでした。
たまにNHKでテレビスポーツ教室をやっていたり、全日本選手権の
決勝の様子をTV中継でやる、くらいしかありませんでした。
ビデオも無かったので、テープレコーダに録音して、音だけで
イメージを膨らませていました。(笑)
今でも高島選手のカットのラリーの音を覚えていますよ。
コ・カン・コン・カーン♪、コ・カン・コン・カーン♪
今はインターネットで情報を見れるし、ビデオやDVDも充実して
いますね。
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