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ツブ高ラバー対策

ツブ高ラバーの登場は、今から何年前でしょうか?


  確か名古屋で世界選手権が行われた時に、中国のペンカットマンの
  張選手が使用したのが、どうも始まりだったとか。


  あ、ラバーって、皆さん分かりますね?  (^^;
  ラケットの表面に貼ってあるゴムのことです。
  選手の人には当たり前ですが、ラバーとラケットは別売りなンですよ。


  で、そのラバーにも色々な種類があって、表面がツブのものを
  表ラバーといって、さらにそのツブの長さが長いラバーのことを
  ツブ高ラバーと言うのです。


  私はイボ高ラバーって呼んでいましたが、どうもそれは俗称で、
  ツブ高ラバーが正式名称みたいです。 (^^;


  さて、そのツブ高ラバー。


  はっきり言って、性格が悪いです。    ← 笑


  ラバーにはそれぞれ特徴がありますが、コイツは性悪です。(笑)


  一言で言うと、天邪鬼(あまのじゃく)なンです。


  どういう事かと言いますと ・・・・・
  こちらがドライブ(前進回転)をかけると、ツブ高はカット(下回転)で
  返し、カットを送るとドライブで返ってくるのです。


  しかも強く回転を掛ければ掛けるほど、ツブ高ラバーで打球された
  ボールは逆の回転が強くなって返ってくるのです。


  まさに、アマノジャク ! (笑)


  ツブ高ラバーを使用している選手と対戦するのは、イヤなもンです。(^^;


  7月の終わりに読者のバムバムさんと、こんなメールのやり取りを
  しました。


  > 初めてメールします。
  > 「初心者卓球上達法30日間練習プログラム」を
  > 全部読ませていただきました。非常に勉強になりました。
  >
  > 私も、学生時代に卓球をしていて、数年前からまた体を動かしたくて
  > 始めました。昔と違ってなかなか体が思うように動かなくて、
  > 頭で思っているようには出来ない自分にイライラすることばかりです。
  > そろそろおばちゃん卓球をしなくては行けないと思うのですが、
  > どうしても体は若者チームの卓球をしてしまって、ぎっくり腰に
  > なったり、脇腹を痛めたり、かかとを痛めたり・・・・
  > 困ったもんです。(^^;
  >
  > OBUさんに教えていただきたいのですが。
  > 私は大阪在住なのですが、今年の4月に大阪の全ての協会で、
  > ツブ高ラバーが解禁になりました。
  > それからは、右を見ても、左を見ても、ツブ高がずらっと並んでる
  > 感じになりました。
  > 昔の卓球スタイル(ペンの裏ソフト“カタパルト”)の自分としては、
  > 裏ラバーは自然と角度が合うので好きなのですが、ツブ高は非常に
  > むずかしく、なかなか思うように勝てません。ツブ高だけでなく、
  > 表一枚や、アンチラバー、上手に使われると表ソフトにもペースを
  > 崩されて、伸びてこない球にイライラしたまま終わってしまうことが
  > 多々あります。自分の頭の中に、ここまで飛んでくるだろうという
  > 放物線がどうしても描かれてしまって、止まって弾んでこない球に
  > 対処できません。そういう球にはどのように対処すればいいのか、
  > どのような練習をすればいいのか、教えていただけたらありがたいです。
  > 先日の市の大会は残念だったですね。
  > 次回またガンバッてください。(^^)/~~





  お便りありがとうございます。
  静岡のOBUです。

  お返事が遅れて申し訳ありません。

  > 「初心者卓球上達法30日間練習プログラム」を
  > 全部読ませていただきました。非常に勉強になりました。

  ありがとうございます。
  何度か読み返して頂いて、練習に活かして下さいね。



  > 私も、学生時代に卓球をしていて、数年前からまた体を動かしたくて
  > 始めました。昔と違ってなかなか体が思うように動かなくて、
  > 頭で思っているようには出来ない自分にイライラすることばかりです。
  > そろそろおばちゃん卓球をしなくては行けないと思うのですが、
  > どうしても体は若者チームの卓球をしてしまって、ぎっくり腰に
  > なったり、脇腹を痛めたり、かかとを痛めたり・・・・
  > 困ったもんです。(^^;

  む、無理なさらないで下さいね。(笑)

  気持ちは大変よく分かりますよ!
  そうなんですよねー、若いつもりでいても、だんだん体力が
  落ちちゃうんですよね。
  私はカットマンですが、若い頃に比べると、前後のフットワークが
  とても悪くなりました。



  > OBUさんに教えていただきたいのですが。
  > 私は大阪在住なのですが、今年の4月に大阪の全ての協会で、
  > ツブ高ラバーが解禁になりました。
  > それからは、右を見ても、左を見ても、ツブ高がずらっと並んでる
  > 感じになりました。

  ツブ高は確かにイヤなラバーですよね。(笑)



  > 昔の卓球スタイル(ペンの裏ソフト“カタパルト”)の自分としては、
  > 裏ラバーは自然と角度が合うので好きなのですが、ツブ高は非常に
  > むずかしく、なかなか思うように勝てません。ツブ高だけでなく、
  > 表一枚や、アンチラバー、上手に使われると表ソフトにもペースを
  > 崩されて、伸びてこない球にイライラしたまま終わってしまうことが
  > 多々あります。自分の頭の中に、ここまで飛んでくるだろうという
  > 放物線がどうしても描かれてしまって、止まって弾んでこない球に
  > 対処できません。そういう球にはどのように対処すればいいのか、
  > どのような練習をすればいいのか、教えていただけたらありがたいです。

  ツブ高は、こちらが送るボールによって変化します。
  裏を返せば、こちらが送るボールにしか変化のつけようがなく、
  自分から変化できません。

  ご存知かと思いますが、こちらがドライブを強くかければ
  かけるほど、強い下回転で返球されます。
  強い下回転を送れば、ドライブで返って来ます。

  ボールの軌道は、直線的です。

  どれくらいの(回転量の)ドライブを送れば、どれくらいの(回転量の)
  カットで返ってくるかを、覚える必要があります。



  練習方法は、ドライブ性ロングサービスを出して、
  相手(ツブ高)にショートをしてもらい、それに
  対して連続してドライブをかけます。

  カット打ちの要領で、バウンドの頂点を下から上に擦り上げます。

  しっかり掛けてやれば、大抵(台から出るくらい)長く返ってきます
  から、足を使って微調整をしながら連続してドライブを掛けます。

  慣れてくれば、少し回転量を変えたりすると良いでしょう。
  バムバムさんが掛けるドライブがナックルに近くなればなるほど、
  ナックルで返ってきます。スィング方向を調整しましょう。

  また、思いっきりドライブを掛けて、強い下回転で返させて、
  次をツッツキで返す。次はドライブになるので、軽いドライブで
  返球し、軽い下回転で来たところを再び強ドライブする。
  という練習もトライしてみてください。

  要は、こちらが色々なボールを送り、それにより相手の
  ボールがどうなるのかを、頭で理解し、身体で覚えることです。

  ボールが伸びてこない分、タイミングが裏ソフトに比べて
  遅いので、逆に合わせ易いはずです。

  この練習の後には、必ず裏ソフトの人とも練習し、調子を
  戻しておきましょう。

  慣れてくれば、裏ソフト用のタイミングとツブ高用のタイミングの
  2種類が、なんとなく分かってくるはずです。
  頑張ってください。



  戦術面として、どうすれば良いか。

  ツブ高、表ソフト、表一枚、アンチラバー、に対して、
  私の採る戦術は一貫しています。

  それは、相手の角度を狂わす、ということです。

  相手はラケット角度に対しては、裏ソフト選手ほど
  繊細ではないのです。従って、そこを突くワケです。

  私はカットマンですので、ブチ切れのツッツキやカットで、
  相手のラケットの角度を上向きにした上で、ナックルを送ります。
  こうすることにより、オーバーミスが期待できます。

  相手もラケットの角度を合わせて来ますので、回転の差を
  大きくしてボールを送ります。

  中途半端な回転量では、相手の思うツボです。

  相手がツブ高でもネットにかけるほどボールを切ってやります。
  そしてまたナックルを送ります。

  相手がラケットの角度を意識し出したところへ、ドライブ攻撃を
  かけます。カウンタ攻撃を喰らわすと効果的です。

  またコースとしては、これらの選手はバックのショートが
  得意ですので、フォアへ持っていきます。

  つなぎのボールをバックへ持っていくと、とたんに相手が
  息を吹き返しますので要注意です。

  とにかく総力戦のつもりで、色々な回転のワザを駆使します。

  こちらも大変ですが、相手の回転量はこちらのボールの裏返しですから、
  「このボールに対しては、このボールしか返ってこない」
  という「割り切り(ある程度の予測)」が出来るのです。



  > 先日の市の大会は残念だったですね。
  > 次回またガンバッてください。(^^)/~~

  ありがとうございます。ベストを尽くします。

  バムバムさんも無理せず(?)頑張ってくださいネ。(^o^)/





  では、今号のまとめです。

☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆

1.ツブ高ラバーは、相手のボールによって変化する。
   裏を返せば、自分から変化が出来ない。

2.色々な回転のボールをツブ高に対して送って、どんな回転のボールが
   返球されるかを知ろう。

3.ツブ高の選手と対戦した時は、回転の差を大きくして、
   相手のラケットの角度を狂わそう。

☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆



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  次号もお楽しみに!




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   編集後記
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  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

  よく歌の歌詞なんかで「躓きながら、一歩ずつ」とかありますが、
  口で言うほど楽ではないですね。(笑)

  いやー、毎日、ダメな自分を思い知らされます。(^^;

  いつになったら、物事を達観できるのだろう?


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