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高校生の時に読んだ本 その3

さて「高校生の時に読んだ本」シリーズも3回目で、今号で終わりです。


  私は高校生の時にふとしたことから読書をするようになりましたが、
  別に卓球に関する本ばかり、読んでいたワケではありません。


  今号では、卓球意外にどんな本を読んでいたのかを、紹介します。
  そういう意味では「番外編」ですので、気楽にお読み下さい。(笑)


  って、いつも気楽に読んだ下されば結構なのですが。(爆)


  高校生の時、チョット実験をしてみたのです。


  弱小卓球部のキャプテンであった私は、部員のみんなのモチベーションを
  上げるにはどうしたら良いか、卓球にもっと興味を持ってもらうにはどう
  したら良いか、常々悩んでおりました。


  その施策として、いつも練習場に卓球レポートや、卓球指導書を数冊
  持って行き、練習の合間に誰でも読めるような状態にしておきました。
  これらを読んでもらえば、少しはモチベーションが上がるかと期待した
  ワケです。


  ある日、その本に交えて卓球には全然関係のない本を置いておきました。


  すると、どうでしょうか。


  ほとんどの部員が、その本を手に取ってパラパラと読み始めたのです。


  その本とはアントニオ猪木さんの「君よ苦しめ、そして生きよ!」という
  自伝本でした。


  タイトルも熱い(笑)のですが、表紙一杯に猪木さんの気合の入った顔が
  アップで載っていれば ・・・。んもう、インパクト充分です。(爆)


  そりゃあ、フツーの高校生ならこの本に興味惹かれますよね!
  なにせインパクトがハンパじゃないですから。(笑)


  その本では全編に渡って猪木さんの熱いメッセージが込められていました。


  高校生の頃は、自意識過剰と言うか、自分の容姿や性格が必要以上に
  気になる時期ですから、こんな熱くて強いメッセージにみんなが惹かれた
  のだと思います。


  意外だったのは、あんなに強いエネルギーの塊みたいな猪木さんでも、
  若い頃、容姿にコンプレックスを持っていた、ということです。


  欠点も魅力に変えてしまえば良いのだ!という明るく力強くストレートな
  文章に若い僕達は感動したもンです。


  卓球部員のモチベーションを上げる狙いは見事に外れました(笑)が、
  みんなの間では、チョットした猪木ブームが起こりました。 (^^;


  当時を振り返ると、ホントに感受性が豊かで色々な物事にすぐ感動したり、
  影響を受けたり、思い込んだり、いい気になったり、悩んだりしました。
  今から思うと赤面する様なことばかりですが、ぜーんぶひっくるめて、
  ミョーに懐かしく思ったりもします。 (^^;


  分かります?この感覚。私と同世代の人なら分かるかも。(笑)


  いやー、17歳の一人の高校生でしたねー。 赤面!(笑)




  ・・・・・

  図書室で見つけたそのシリーズは、当時の私のバイブルと呼ぶべき
  本でした。


  吉川英治さんの「宮本武蔵」(全8巻)です。


  ひたすら剣の道を極めようとする武蔵の姿に「これこそ男の生き方だ」と
  単純に感動していました。


  「生き方」なんかを真剣に考えるあたりが、17歳でした。(^^;
  なんとも「青クサイ」ですよね。(笑)


  でも「バカボンド」って言う漫画(宮本武蔵を描いている。ストーリーは
  原作とほぼ同じ。)は、少し前に大人気だったので、やはり宮本武蔵は
  世間一般に受けるヒーローの一人なのだと思います。


  解説は必要ないかも知れませんが、概要をざっと述べますと・・・

  暴れん坊だった武蔵が、沢庵和尚の下で剣の道に目覚め、ひたすら極めよう
  とする。鎖鎌の達人の宍戸梅軒、巌流島での宿敵佐々木小次郎などの強敵と
  の対決を縦軸に、友人の又八との確執、城太郎と伊織という弟子との出会い
  、幼馴染みのお通との恋を横軸に、物語が展開して行く。

  というストーリーです。


  私が子供(幼少)の頃は「仮面ライダー」や「タイガーマスク」や
  「あしたのジョー」がヒーローでした。


  3者に共通しているのは、全員「孤独の影のあるヒーロー」であること
  です。


  この頃から孤高のヒーローに憧れる下地が出来ていたのかも。 (^^;




  ・・・・・

  さて、では最近はどんな本を読んだかと言うと・・・


  さだまさしさんの「解夏(げげ)」です。


  映画「愛し君へ」の原作です。
  表題作の他に「秋桜」「水底の村」「サクラサク」の3編を含んだ
  短編集です。ちなみに幻冬舎文庫で648円。


  とくに「秋桜」は、泣けました。最後のところが ・・・ネ! (^^;






  では、今号のまとめです。って言うか、OBUからのメッセージ。

☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆

1.小中学生の時は、夏休みの宿題「読書感想文」が大キライだった。
   400字詰め原稿用紙を見るだけで目眩がした。← ウソ。
2.でも高校生の時、本を読んでみたら意外に面白かった。
   読書は食わず嫌いだったことが分かった。
3.20年以上経過して、当時を振り返ると、少なからず今の自分に
   影響していることが分かる。

☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆




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  次号もお楽しみに!




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   編集後記
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  最後までお読みいただき、ありがとうございました。


  原田宗典さんのエッセー本も好きですね。「平成トムソーヤー」とか、
  「17歳だった!」とか。あと重松清さんの「ナイフ」とかも。
  二人とも私と年齢的にあまり違わないのです。
  そのせいか、共感できる部分が多いのです。


  ミステリーは宮部みゆきさんですね。魔術はささやく、を読んでから
  ハマリましたねぇ。(笑)
  文庫本は欠かさず読んでいますね。熱烈とは言いませんがファンです。


  彼女の小説は、読んでいると主人公を好きになってしまうのですね。
  人物描写が上手いのでしょうか。主人公のみならず脇役の人まで、
  実在する人物の様に感じてしまうのです。


  藤沢周平さんの「たそがれ清兵衛」や「用心棒日月抄」シリーズも
  好きです。


  沢木耕太郎さんの「彼らの流儀」や立原正秋さんの「冬の旅」、
  村上春樹さんの「回転木馬のデッドヒート」もとても記憶に残って
  います。


  村上春樹さんは「ノルウェイの森」や「世界の終わりとハードボイルド
  ワンダーランド」も読んだのですが、「回転木馬の・・」の中の
  「プールサイド」という短編が大好きです。


  それから・・・っと、もう止めておきます。際限ないので。(笑)


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