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高校生の時に読んだ本 その1

高校生の時に、ふとしたきっかけで本を読むようになりました。
  それまでは読書なんて大キライだったのですが不思議なモンです。


  最も影響を受けた本は、「YOU CAN.」という本です。
  これは山中教子さんが書いた本で、卓球レポート編集部が発行しています。


  現在は、もしかしたら在庫が無いかも知れません。 ← 残念!


  卓球レポートは、卓球をやっている皆さんならご存知かと思います。
  映画ピンポンの中でも、主人公のペコが読んでいましたね!
  そう、あの卓球の雑誌です。


  その昔、卓球レポートの中に「私のメモ」という連載があって、
  山中教子さんが執筆されていたのです。


  「YOU CAN.」は「私のメモ」のベストコレクションです。


  この本には、山中さんがどれだけ卓球を愛していたか、どれだけ真摯に
  卓球に取り組んでいたのか、そのピュアな想いがギッシリ詰まっています。


  今、読み返して見ても、山中さんが取り組んでおられたレベルの高さが
  分かりますし、自分はまだまだ未熟であるけれども、だからこそ、また
  がんばろうという、新鮮な気持ちに還ることが出来ます。


  OBUは高校生の時にこの本を何度も読み返しました。


  調子の良いときに、さらに自分を発奮する材料として。
  落ち込んだときに、自分を元気付ける処方箋として。



  ・・・・・

  中でも『心の基準を高める』という文章に、とても影響を受けました。


  「一流になる選手は、一流の心を持つ。
   一流の心で自ら一流にのしあがっていく・・・」


  書き出しは、そんな一節でした。


  荻村伊知朗氏と田中利明氏(共に故人。両人とも2回ずつ世界チャンピオン
  になっている)が、練習の一球目で2000本ものラリーを続けたことを
  題材に、山中さんの深い洞察が描かれているのです。


  なぜ、練習の一球目で2000本ものラリーを続けることが出来たのか?
  なぜ、世界チャンピオンになるほどのレベルの高い選手が、ラリーを
  続けるという単調な練習を黙々と40分間もかけてやったのか?


  あなたは、なぜだと思いますか?


  ま、考えてみてください。ここではあえて書きません。(笑)


  ラリーを長く続ける練習は、実は色々なことを教えてくれるのです。


  自分が打ったボールがサイドを切って入れば、相手の打球はサイドを
  切って返球されることが多いですし、ミドル寄りに入れば、相手の打球は
  自分のミドル寄りに返球されることが多いです。


  本の中では「自分が変化したので、相手が変化した」という表現で
  描かれています。


  高校生の時に、これを読んで「目からウロコ」でした。(笑)


  それまで私は、相手の打球は全て相手本位で決まるものと考えていました。
  ネットインやエッジボールも相手がツイているからであって、自分の
  ボールが影響しているなんて、これっぽっちも考えなかったのです。


  なるほど、そういうことだったのか。
  ほんの少し「卓球が分かった」瞬間でした。


  裏を返せば、自分が打ったボールがどんなボールなのかを知れば
  知るほど、相手の次のボールが予測できる、ということです。


  また、数に対する心理面についても述べています。


  初級者はまず続けることだけで、すごい心理の波があるので、これを
  克服するのを第一のレベルとしています。
  その手段として、あまり数を意識しないために、10まで繰り返して
  数を数えると言うやり方を薦めています。


  その次の段階(第二のレベル)として、数は意識もするし、意識もしないと
  いう心境がやってくるそうです。
  こうなれば、100まで数えても、1000まで数えても、10まで
  数えても変わらないと。


  なるほど確かにそうですね。
  ボール突きや壁打ちも、最初は目安の100回を目標にしますが、
  レベルが上がってくるとそれが当たり前になって、数なんてどうでも
  いいと言うか、あまり気にならなくなるモンです。


  何回続いたかを気にするより、毎日続ける方がよほど重要ですから・・ネ!


  実は「第三のレベル」というものもあります。
  それは、ひとつの球を仮にゆっくり打ったけれども、それは仮の形で
  あって、実際はスマッシュもしている、というものらしいです。


  ひぇ~、そんなレベルもあるのかぁ!って感じですよね。(笑)


  ひとつの打ち方をしながら、違う打法も想定しているというレベルですが、
  このレベルにまで到達するには、よほどの練習が必要でしょうね。
  私はとてもそんなレベルには達しておりません。 (^^;


  ・・・・・

  その他にも『名前負け』や『サーブを効かせる』など、ご紹介したい
  内容が沢山あります。全て私の卓球を形成する上で、肥やしとなりました。


  また、山中さんは文章表現がとても上手だと思います。
  代表的な一文を紹介して、今号の結びとします。


  「私のフォアハンドのフォームは一直線で、腕も腰も一緒に動いている。
  うまい人のは、身体の関節がバラバラに動いている。それでいてスパッと
  一つに統一されている感じだ。なおよく見てみると、まず、左ひざ、
  右ひざが前へ動き(右利き)、それで身体が振られて腰が回り、その腰に
  つられて手が振られていく・・・・・という感じ。」



  ・・・・・
   シャキーン!(←効果音)
  //-------------------/
   OBU’S EYE ★彡
  /-------------------//

  一流の選手は一流の心を持つ。


  あなたは、一流の心って何だと思いますか?


  あれもやりたい、これもやりたいと欲望のままにやっていては、
  大成は望めないでしょう。優先順位をつけて、コレとコレをやるとか。
  そんな「克己心」や「欲望の整理」とか ・・・・


  1回失敗した、2回目もダメだった。もうあきらめようかナ、と思った時。
  いやいや、まだまだこれからだ。原因を分析して再チャレンジしよう。
  そんな「粘り強さ」や「失敗に負けない明るさ」とか ・・・・


  卓球って面白いな。卓球に出会えて良かったナ。もっと上手くなりたい!
  今日も大好きな卓球が出来るなんて、なんて自分は幸せ者なんだろう!
  そんな「感謝する心」や「素直な気持ち」とか ・・・・




  では、今号のまとめです。

☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆

1.練習は神聖なもの。
   1球目から最高のパフォーマンスが出来るように、心身の準備、
   環境の整理をしよう。
2.自分の打球によって相手の打球も変化することを知ろう。(重要!)
3.一流の心を持とう。たとえ今は技術が未熟であっても。

☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆



  ※この内容についての「ご意見・ご感想・ご質問」は、
   ぜひ、下記のアドレスまでご連絡ください。
     ↓   ↓   ↓   ↓   ↓   ↓ 
      info@e3-pingpong.com


  次号もお楽しみに!



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   読者さんからの声    多くの方からメールを頂いてます。(^-^)
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  30日間練習プログラムを全部読んでくださったSさんからです。


  > 30回に亘り懇切丁寧なご指導有り難うございました。

  30通、全て読んで下さったのですね。
  こちらこそ有難うございました。
  稚拙な説明があったかと思いますが、ご容赦ください。


  > 小生今春より近隣の中学生の卓球部の指導を仰せつかり、その
  > 上で非常に参考になりました。
  > 基礎的な技術的アドバイスはもとより球なれから自己の戦型の
  > 決定までの一連の流れがわかり易く、現在の指導に役立たせて
  > 頂いています。
  > 今後ともよろしくお願いします。

  ありがとうございます。
  参考にしていただき、光栄です。

  そうですか、中学生の卓球部の指導をやられていると。
  (よく中学生の指導者の方からお便りを頂きます。)

  初心者には特に、球に慣れることが重要かと思われます。
  壁打ちはいいと思いますよ。台がなくても練習できますから。

  こちらこそ、よろしくお願いします。



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   メルマガ紹介コーナー
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  いやー、いいメルマガを見つけました!

  私は仕事柄、パソコンをよく使います。
  特にExcelを、毎日の様に使います。

  シートの名前を変更するのには、いちいちマウスを使って、
  右クリックして「名前の変更」を選んでいました。

  他の方法もあるんだろうなーって思いながら、面倒だけどこれでいいや、
  ってな気持ちになっていました。

  でも、Alt O H Enterで、変更出来ちゃうんですよね、これが!

  オルト、オー、エイチ、エンタ!って呪文のようにぶつぶつ言いながら
  キーボードを叩いていたら、自然と覚えちゃいました。

  しかも、こちらの方が速い。
  キーボードから手が離れないからですね。

  そんなワザを紹介しているメルマガです。

  「忙しいSEが時間を節約する方法~1日を27時間にする~」
      http://www.mag2.com/m/0000152515.htm

  これは、オススメです。(^^)


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   編集後記
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  最後までお読みいただき、ありがとうございました。

  5月は毎週発行していましたが、今月は今号が初めての発行です。
  先月は隙間時間を上手く使って、メルマガの執筆に充てていたのですが、
  今月は空いた時間も仕事のことを考えちゃっています。

  気持ちは「目指せ、メルマガ作家!」なのですが、本業が忙しくなって
  しまうとなかなか難しいです。

  でも、こうして文章を書くのは大好きです。
  読者の皆さんからお便りを頂いて、お返事するのも大好きです。

  やはり「自分の大好きなテーマを選んだ」ってことが大きいと思いますね。

  気が付けば、読者さんの数も500人を越えました。
  創刊時には、こんなに増えると思ってもみませんでした。
  ホントに、ありがたいことですね。

  あなたのお陰です。本当に、ありがとうございます。(^-^)


  ※「相互紹介」募集中です。
   ご希望の方は、メールにてご連絡お願いいたします。
   できれば自分の言葉できちんと紹介し合えることを望みます。

  ※「ご意見・ご感想・ご質問」など、ぜひお聞かせください。
   メルマガの中で、テーマとして取り上げさせていただくこともあります。

  もちろん「これってライフワーク?」も大歓迎です!(^o^)/
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   info@e3-pingpong.com まで、メールお待ちしています!