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ヒーロー、登場!

少し前の話になりますが、窪塚洋介主演の映画で「ピンポン」という映画がありました。
あなたは観たことありますか?


松本大洋さんが描いたマンガが原作だそうです。
“卓球”がマンガや映画の題材になるのは、とても珍しいことですよね。(^^;


私は何回か観るチャンスがあったのですが、結局断片的にしか観ていません。
どーも、集中力が続かなくって・・・(^^;


窪塚洋介が扮する主人公のペコが、様々な葛藤を経て全国優勝し、最後は世界に
羽ばたいて行く、というストーリーだったと思います。違ったらゴメンなさいね。(^^;


断片的な記憶なので、かなり曖昧なのですが、ペコが仮面ライダーの変身ポーズを取り、
「ヒーロー、登場!」と叫ぶシーンがあったと思います。
それが、私はとても印象に残りました。



今年の全日本卓球選手権で、男子シングルスを制したのは、吉田海偉(よしだかいい)選手でした。
右のペンドライブ型で、すばやいフットワークと超スピードドライブを駆使して優勝しました。
決勝ではベテラン偉関選手をもってしても、彼の勢いを止めることは出来ませんでした。


決勝のスコアは、4-0。まさに圧勝でした。


あ、ペンドライブ型って何?という人もいますよね。(^^)
えーと、ペンホルダーのラケットを使用しているドライブ型という意味です。

ペンホルダーのラケットは、よく卓球場で貸し出し用に置いてあります。
ペンを持つように握るので、この名前が付いたそうです。
台上処理などの小技がやり易いラケットです。



解説によると元中国の選手で、高校から日本に来て、昨年日本国籍を取得したそうです。
そして昨年から今年にかけての全日本という名が付く試合は全て優勝し、タイトルを総ナメにしたそうです。
23歳。初出場で初優勝。衝撃のデビューですね!


プレーもそうですが、優勝インタビューでの彼の強気のコメントが印象的でした。
「優勝、あったり前のことです。それしか考えてないです。」
「目標は、世界の試合に出て、勝ちたいです。」


私の中では、彼に対するイメージが「ピンポン」のペコと重なりました。


“超アグレッシブプレーヤー”。


まさに、
「ヒーロー、登場!」
という感じなのです。

吉田選手、仮面ライダーの変身ポーズ、やってくれないかな・・(笑)


全日本シングルス優勝者は、世界選手権の日本代表に内定です。
その世界選手権は、今春4月~5月に中国・上海で開催されます。
ここ数年、日本でベスト8以上に入った選手はいません。
彼のプレーが世界の舞台で、どこまで通用するのか?・・注目です!





一方、女子のシングルスは、平野早矢香(ひらのさやか)選手が2連覇を果たしました。


まだ19歳です。若いですねー。(^^)
10代でシングルスを連覇した選手は、星野美香選手以来20年ぶりだそうです。


毎日新聞の記事に、面白い紹介がされているので抜粋しますね。
--------------------------------(ここから)------
(中略)
第3セットも抜群の安定感を見せるショットで相手のミスを誘った。
大嶋雅盛監督は「体の使い方が完成しつつある」と指摘する。球の回転やスピードを
読まれない体の動きだ。さらに本人は「威力や強さだけでない球の重みが増した。
それが相手に伝わった」と古武術の動きを取り入れて取り組んできた「モデルチェンジ」の
成果を勝因に挙げた。
(以下、省略)
--------------------------------(ここまで)------

ん?古武術の動き?・・・気になりますね!



シャキーン!         ←効果音です。説明するところが悲しい。(笑)
//-------------------/
OBU’S EYE ★彡
/-------------------//    ←やっぱり、コレがないとね!(笑)

ビデオでもう一度、彼女のプレーを観てみました。そして気が付きました。
彼女は相手の末益選手よりも、沢山動いています。にも関わらず、ブレないんです。
身体の芯や頭の位置が、です。だから連続して安定した強いボールが打てるのです。


これ、すごく重要なことなのですけど、卓球って連続してボールを打つスポーツですよね。
と言う事は「いかに正確にボールがよく見れるか」という事が大事なンですね。
そのためには、目線、つまり頭の位置が上下にブレないことが必要なのです。


さらに言うと、頭の位置を安定させるには、腰の位置が安定しなくてはならず、
それを支える強力な足腰が必要になってきます。下半身と上半身の分業ですね。
忍者が走る姿を想像してもらえれば良いかも知れません。
腰の位置が安定して、上体がブレませんよね。(^^)


OBUが察するに、古武術の動きとは腰の位置を安定した動きだと思われます。
それにプラスして古武術の持つ精神的なもの、例えば、物に動じない心(不動心)や、
相手を押していく気迫、あるいは呼吸法などを平野選手は体得したのではなかろうかと。
あくまでも想像ですけど・・・ネ!(^^;


確かに、プレー中の平野選手の表情は、とても集中した良い顔をしていました。
観ていてコワイくらいでした。(笑)
でも表彰台の笑顔は、充実感一杯で、とっても素敵でした。(^^)


OBUはメルマガを発行するようになってから、色々なメルマガを読みますが、
その中の一つにバドミントンのものがあります。

上達したい!大人のための「頑張らないバドミントン」研究会
http://www.mag2.com/m/0000137775.htm

この中にも「顔の位置を上下させず、重心を少し低くして水平移動」と、
全く同じことが書かれていました。     ← 奇遇ですね。(^^)

このメルマガでは「目線が上下するのは震度5の中でプレーしているようなもの」と
言っています。上手い表現です。


卓球、古武術、バドミントン。
一見、関連性のないスポーツに見えますが「基本は同じ」ということですね。(^^)



では、今号のまとめです。

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1.ニューヒーロー吉田選手の世界での活躍に注目!
2.卓球は「いかに正確にボールを視覚的に捉えられるか」が大事。
3.一見関連性のないスポーツにも、実は共通する「基本」がある。
4.笑顔の可愛い平野選手の今後の活躍に期待!

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次号は、もう少し技術的なことにも触れたいと思います。
お楽しみに!