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音から入り、イメージに繋げる。

「卓球の上達に一番必要なものは何ですか?」


この問いに対する回答は、“人それぞれ”だと思います。
その中で順位をつけろと言われても、個々の経験が違うので、統一した見解は
とても望めないでしょう。


実は、卓球の上達に必要なものは、沢山あるのです。


私の場合は、自信を持って、こう答えます。


「それは、リズム感です。」と。


今回は“卓球と音”について、お話しします。



上手な人のフォア打ちのラリーを見ていると、いつもほぼ一定のテンポで、
とてもリズミカルです。聞いていて心地よくなるくらいですね。(^^)


一流選手同士のラリーを見ていると、まるでボールの方からラケットに
当たりに来ている感じさえします。


でも、よく見ると、一流選手同士のラリーと言えども、一球一球は微妙に
違うワケで、お互いがその微妙なズレを調整しているのです。そして結果的に
一定のリズムになっている、というワケです。(ふむふむ、なーるほど!)


リズムを保つには、“音”を意識しなくてはなりません。


通常、人間は目から入ってくる情報が一番多いので、上手な人の綺麗な
フォームやボールのスピードなどに心が奪われてしまいがちです。


そして残念ながら“音”は、あまり意識されません。


見取り稽古と言って、自分より上手な人のラリーを観ることは大変参考になりますが、
たまには、目を閉じて“音”に意識を集中するのも、実は大変良い練習になるのです。


目を閉じて、耳を澄ませ、上手な人のラリーの“音”に意識を集中させてみてください。


まず全体のテンポ(ピッチ)はどうでしょうか?
あなた自身のラリーよりも、若干早いテンポ(ピッチ)ではないですか?
その「あなたより少し早いテンポ(ピッチ)」を、あなたの目標にしましょう。

では次に、その音を分析してみましょう。



どの音が「卓球台に当たった音」で、どの音が「ラケットに当たった音(打球音)」
なのか、分かりますか?よく聞くと打球音も、使用している道具によって全然違います
よね!



単板のラケットに表ソフトのラバーの打球音は、乾いて高い音がしますし、合板の
弾みを抑えたカットマン用のラケットに裏ソフトのラバーの打球音は、低くて鈍い
音がします。スピードチャックを塗ったラバーは金属音に近い音がしますよね。


次に、その音を聞きながら(まだ目を閉じたままです)、あなたが打球している
ところを想像(イメージ)してください。ついでにフォームもチェックしてしまい
ましょう。格好良いフォームで、いいリズムで打てていますか?(笑)



では、今度は、そのまま身体も少し動かしてみましょう。今イメージした動きを
その(少し早めの目標とする)リズムでやってみてください。


最後に、目を開けて、自分の身体全体が映る鏡の前で、同じ動作をしてみて確認します。
どうですか?イメージ通りのフォームですか?(もしイメージとズレていた場合は、
ビデオや卓球指導書を見て、修正して行きましょう!)


 

この手順でイメージを確立してから、台について実際に打つ練習をすると、
格段に上達のスピードが違います。最初は上手く行かないとは思いますが、
「イメージ作り+実際の練習」を繰り返していくと上達が早いです。



では、今号のまとめです。

☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆

1.“音”から入り、イメージを作り、実際の練習に繋げていく
2.そしてそれを何度も繰り返す。
3.“音”を意識すれば、格段にリズム感が良くなる。
4.「以前に比べリズム感が良くなった」=「卓球がまた一歩上達した」

☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆


  是非、あなたの明日の練習で実行してみてくださいね!!


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